介護が必要な高齢者を支援する施設は全国に数多く存在していて、沢山の介護職が働いている。行われている仕事内容は高齢者の移動や、食事の世話などが中心だ。それ以外でもトイレに行く時の手伝いなど、多くの作業をするため身体的にも負担がかかる。介護施設での仕事は高齢者一人ひとりの生活に合わせて行われるため、どの施設でも介護職が行う作業はおおまかな点は共通している。

朝になると施設に来ている方の朝食を用意して、その後トイレに行く方がいれば支援をする。高齢者は体調が悪化している方もいるため、食事をする時に薬を飲む方が多い。介護職は高齢者が薬をちゃんと飲んでいるか確認する服薬介助という作業をすることもある。高齢者が生活する介護施設には、十分に介護職の人員がいれば特に問題なく仕事を行える。しかし人手不足の施設になると十分な支援が行えず、職員の負担が大きくなりやすい。特に問題になるのが夜間の仕事で、職員が少ない施設だと高齢者の支援をよい形で行えない場合がある。

また、高齢者は体が大きい人もいるため、そのような方の支援をするのは大変だ。高齢者を移動させる時に介護職が腰などを痛めてしまう場合もあって、この身体的な不調は問題になりやすい。それが原因で仕事を辞めてしまう人もいて、介護業界の人手不足の原因の一つになっているのだ。近年では体力の負担をカバーする介護ロボットも注目されている。介護の仕事を無理なく続けていくためには、介護ロボットを導入している施設への転職もおすすめである。介護職の体に負担がかかりやすい車椅子への移乗や入浴の介助の際に、介護ロボットの出番が多いようだ。